富士重機工事株式会社

創業以来半世紀 住まいと暮らしを支える地盤改良のパイオニア

地盤改良

RES-P工法(技術性能証明杭)

RES-P工法はパイルド・ラフト工法の一種であり、厚く堆積した軟弱地盤中にパイプ(細径鋼管)を貫入し、地盤とパイプの複合作用で地盤を補強することにより沈下を防ぐ、平面地盤補強工法です。

■設計

地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)結果を基に、基礎条件に応じたパイプの長さ・間隔・本数を設定します。深さ14.0mまで設計可能であり、明確な支持層の無い厚い軟弱地盤にも適用可能ですが、腐植土や液状化の可能性がある砂地盤には適用できません。 地上3階建て以下・延べ床面積1,500m2・基礎の長期接地圧50kn/m2以下の建物に適用され、大手のハウスメーカーでも広く採用されています。

■施工

専用機械を用い、設計に基づいた配置どおりにパイプを回転圧入で鉛直に地盤へ貫入します。施工時には全てのパイプの貫入抵抗を計測し、管理基準値を確認しながら施工を進めます。パイプは直径48.6mm、肉厚2.4mで腐植防止が施された一般構造用炭素鋼管です。狭い敷地でも施工が可能であり、低騒音・低振動で施工します。残土は発生しません。

■品質管理

財団法人日本建築総合試験所の技術性能証明評価[性能評価第04-02号]を取得している信頼性の高い工法であり、「戸建住宅の基礎地盤補強研究会」による設計・施工管理の基に運用されます。

RES-P工法施工写真

RES-P工法用鋼管

RES-P工法施工写真

ソイルセメント工法(柱状改良)

ソイルセメント工法は軟弱層が比較的厚い地盤で採用する工法であり、現場の土とミルク状の特殊セメントを混合攪拌して強固なセメントコラムを抗状に構築し、安定した地盤まで構築したコラムで建物の不同沈下を防止します。腐植土の場合は硬化不良を生じる場合があり、注意が必要です。

■設計

一般住宅に於いては、φ600、改良長が1.5m~6.0m程度が主流です。設計は日本建築センターの「改良地盤の設計及び品質管理指針」、もしくは大手ハウスメーカーの社内基準に準拠していますが、コラム間隔は2m程度以下とするのが一般的です。

■施工

専用機械を用いて特殊セメントミルクを吐出させながら回転掘進し、土とセメントミルクを十分混合攪拌します。所定の深度まで施工完了後、攪拌ロッドの回転方向を逆転しながら攪拌翼を引き上げ、打設を完了します。低騒音・低振動で施工し、六価クロム溶出防止型の無機系のセメント固化材を使用するため、無公害です。

■品質管理

打設後の任意のコラムから採取した供試体を一週間湿潤養生し、一軸圧縮試験を実施して必要強度を満足していることを確認します。

柱状改良施工01

柱状改良施工02

柱状改良施工03

表層地盤改良工法

軟弱層が地表面から比較的浅い(1.5m程度)地盤の改良に適した工法です。土質の特性に応じてセメント系固化材の種類を選定します。粉体状の固化材と土とを十分混合攪拌し、建物下を全面的に改良し、強固な改良地盤で基礎を支持します。

■設計

地盤調査データを基に改良深度を設定し、基礎仕様に応じた固化材添加量を設定します。設計は「小規模建築物基礎設計指針」(日本建築学会)等を基に行います。

■施工

まず基礎の根入れ深度まで土を鋤取り、セメント系固化材を改良範囲に撒き出します。その後、バックホーにより、粉体状の固化材と土を混合攪拌し、キャタピラで十分転圧します(改良厚が厚い場合は30cm~50cm毎の多層転圧とする)。最後にローラーで整地転圧を行います。布基礎の場合は改良地盤の上部に鋤取りした土を埋戻し、改良で増えた土は場外に残土処分します。又、ベタ基礎の場合は鋤取りした土を全て場外に残土処分します。

■品質管理

改良後の任意の位置から採取した供試体を一週間湿潤養生し、一軸圧縮試験を実施して必要強度を満足していることを確認します。

表層地盤改良工法施工01

表層地盤改良工法施工02

表層地盤改良工法施工03

アスコラムTYPEⅡ工法(建設技術性能証明)

ソイルセメントコラム工法と同種の工法であり、特殊なオーガーヘッドで施工する建築技術性能証明(GBRC&性能証明 第06-09号)を有した工法です。改良径はφ600mm~φ1200mm、施工深さは16m程度まで可能です。又、小型機での施工も可能です。

■設計

設計は日本建築センターの「改良地盤の設計及び品質管理指針」、もしくは大手ハウスメーカーの社内基準に準拠しています。

■施工

専用機械を用いて特殊セメントミルクを吐出させながら回転掘進し、土とセメントミルクを十分混合攪拌します。所定の深度まで施工完了後、攪拌ロッドの回転方向を逆転しながら攪拌翼を引き上げ、打設を完了します。低騒音・低振動で施工し、六価クロム溶出防止型の無機系のセメント固化材を使用する為、無公害です。

■品質管理

施工前に現場試料土を採取し室内配合試験・一軸圧縮試験を行い適切な配合条件を設定します。 施工後に現場で打設した改良体を採取し一軸圧縮試験でその品質の確認を行います。

アスコラムTYPEⅡ工法施工01

アスコラムTYPEⅡ工法施工02

アスコラムTYPEⅡ工法施工03